会長あいさつ

人吉球磨退職校長会は、ここに結成50周年を迎えました。歴代会長始め関係者の皆様方のご努力が今日の活動の一層の充実に結びついていることに感謝し、お礼を申し上げます。

さて、本会は昭和46年7月に結成され、小・中・高の先輩諸氏の

「我々の多くはかつて、三十有余年、教職にあって校長職を最後に教育界を去ったのである。たとえ教職を去り校長職を辞したとはいえ、お互いの中に師魂は滅してはいない」

の思いから、これまで地元の教育振興に資すると共に会員相互の親睦を深め、研修・福祉の充実をめざして取り組まれてきました。

永年、教育に携わってきた校長は結成当時の趣旨を生かし固い結束の下、連綿と数々の実績を挙げてきました。これまでの活動の中で注目すべきものは、

・戦後の新教育制度の実施以来50周年を記念した「郷土の学校沿革誌」(H9年)、

・「郷土の歴史を語る学校写真集」(H10年)

・結成30周年記念誌「師魂」(H14年)

・『6-3制』後の人吉球磨管内小中学校・県立学校の沿革「郷土の学校の歩み」(H16年)

・結成40周年記念誌「師魂Ⅱ」(H25年)

の刊行です。先達のすばらしい偉業であり、今後末長く貴重な教育資料として保存され、活用されると思います。このことは郷土を愛し、教育を大事にする本会独自の活動として誇りに思います。

さて、私たち退職校長会は、多くの大先輩の築かれた教育文化遺産を大事にしながら、現職校長会・教育事務所等との連携を積極的に推進し教育の充実に努めて参りました。

また、昨今の社会の変化は、学校教育にも大きな影響を及ぼしています。本県の学校では、「GIGA構想による整備された、一人1台のタブレット端末と高速通信ネットワークを活用した教育活動が始まりました。

その一方、各自治体における「GIGAスクール構想」の推進状況には、オンライン授業やその環境格差が話題にもなりました。このように学校は大きく変わろうとしています。かつ経験したことのないほどの変化です。

教育振興への寄与を一番に掲げる私たちは、このような教育界の動きにも目を向け、関係機関との連携を深め教育支援に努めて参りたいと存じます。

最後に、結成50周年記念に当たって、記念誌「師魂Ⅲ」を発行するとともに、先達が残された貴重な資料や文献をもとに人吉球磨の教育の歩みを人吉球磨退職校長会としてサイトを立ち上げ、多くの皆様に発信していきたいと思います。

これを機に、更に会員相互の研修と親睦、福祉増進に努めながら、教育の充実振興に寄与していきたいと存じます。

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